ゴムの原料を混ぜ合わせる工程:
まず最初にゴム(合成ゴム、天然ゴム)と配合剤(カーボンブラック、硫黄、オイルなど)を混ぜ合わせ、板状にします。
加工パーツ工程
タイヤの骨格となるカーカス部、これを補強するベルト、タイヤとホイールの接合部となるビード部、そしてタイヤが直接地面に触れるトレッド部。これらのタイヤの各パーツを別々に加工するのが材料加工工程です。それぞれのパーツには、スチールや繊維といったコア素材とそれを被覆する専用ゴムが使用されています。
成型工程
できあがってきたカーカス、ベルト、トレッド、ビードなどの各パーツを成型機で一本のタイヤの形に組み上げる工程です。成型されたタイヤの原形はグリーンタイヤ(生タイヤ)と呼ばれています。
加硫工程
グリーンタイヤを金型に入れ、ブラダーというゴム風船状の圧縮装置で内側から金型に向け、高温・高圧の蒸気で押し付けます。この時、熱と圧力によってゴムの分子と硫黄の分子が結合、グリーンタイヤのゴムに弾力性と耐久性が生まれます。タイヤの最終的な形状やトレッド面の模様(トレッドパターン)もこの時、金型によって作られます。加硫を終えて金型からタイヤが出てくる時点がタイヤ完成の瞬間です。
タイヤの 検査
できあがったタイヤは、まず検査員による目視・官能検査を受けます。これにパスした商品は、X線検査による厳しいチェックを経て、確かな品質をもつ商品として出荷されていくのです。